遭難事故の防止

登山は日の出とともに出発し、午後は早めに目的地に到着するのが原則です。そして疲労を回復し明日へ備えます。しかし、登山の途中で予期しないアクシデントが発生し、目的地に着けない場合があります。その半数近くが、転落と滑落事故だそうです。この事故は雪渓や岩場、草の生えた斜面などの難所で発生します。しかも下山の時が圧倒的に多く、早朝より歩き通しで疲労が出たり、頂上へ登った後で緊張が緩み事故を起こすようです。雪渓を歩くときのコツは踏み跡を外さないことです。軽アンゼンとスキーのストックを杖として併用すれば、足元がしっかりしてバランスよく歩け、疲労も少なくて済みます。また岩場では浮き石を踏み外して転倒したり、滑落するケースが多いようです。よそ見をしたりせずに踏み跡のはっきり付いた石を選んで歩く注意力が欲しいところです。また道に迷う場合も多く、これも下山時に多発します。迷いやすいのは足跡の付きにくい雪渓やガレ場、獣道や作業道、廃道、川を渡る周辺、岩崩れした登山道などです。注意すべきことは、おかしいと思ったら、位置を確認できる場所まで戻ることです。沢にも下りず、見晴らしのきくところで救助隊を待ちます。決して無理は禁物です。その間、食料を平等に分配して時間をかけて食べましょう。危険なのは雪渓や岸壁の落石です。雨が降り続いて岩の隙間にしみ込んだ水が凍り付き、それが溶ける時に落石が発生します。対策としては落石地点を迂回することです。また雪渓や草のある斜面では、大きな落石でも音がしません。そんな場合は風雨の場合でもフードや耳覆いを外し、落石を発見したら即座に叫んで仲間に知らせましょう。やむおえずに不時露営する場合は、日没前に安全な場所を決め、非常食を食べ、休養を取って明日へ備えましょう。

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